については質疑も多く、注目度の高さがうかがい知れました。
@本人の申請 A労使協定による計画的付与
の2種類しか認められていませんでしたが、
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中小企業診断士の吉村です。
今年9月に北米を視察に行ってきまして、その際、米Amazon社が今年1月に一般オープンした「Amazon Go」という、レジのない最新のコンビニを視察してきましたので、その概要をお知らせしたいと思います。
ではまずAmazon Goの利用方法を、Amazon Goアプリのチュートリアル画面に沿ってご説明します。
◆◆◆◆◆ Amazon Go の仕組み ◆◆◆◆◆
Amazon Goに入店する前の準備として、スマートフォンで専用のアプリをインストールし、Amazonアカウントでログインする必要があります。
Amazon Goへの入店にはアプリで専用のAZTECコード(2次元バーコードの一種です)を表示させ、鉄道の自動改札を通る要領でチェックインします。
家族や友人など、同伴する人がいる場合は、一度バーコードでタッチし、同伴者を先に通してから、再度バーコードをタッチし、本人が入店するというステップを踏むことにより入店できます。
あとは店内を歩き回り、欲しいものがあれば手に取るだけ。
ショッピングカートもカゴもありませんので、手で持つか、有料のトートバッグ(0.99ドル)を買って(これも手に取るだけ)、その中にポンポン商品を入れていけばOKです。
一度手に取ったけれどやっぱり要らないという場合は、棚に戻せばOK
1つ、特殊なルールがあって、異なるアカウント(AZTECコード)で入店した人同士で商品の受け渡しをしても、最初に商品を取った人にチャージ(請求)されるので、このような商品の受け渡しはしてはいけませんとなっています。
欲しいものが揃ったら、ただ店外へ出ていくだけ。
退店後しばらくして請求内容がアプリに表示され、問題がなければ登録済みのクレジットカードに請求されます。
こんな感じです。
では、実際の店舗と買い物の様子をお伝えしましょう。
◆◆◆◆◆ Amazon Go 一号店を利用してみた ◆◆◆◆◆
Amazon Go 一号店は、アメリカ、シアトル市街の比較的北に位置するAmazon本社の1階にありました。
店内は大きめのコンビニくらい。ゴンドラはなく、基本的に壁面に作られた、頭の高さくらいの棚に商品が並べられています。
店舗の右奥にはお酒を売っているスペースがあり、ワインを眺めているとすかさず店員さんがIDの確認に来ました。(レジでの確認ができないので、売り場で確認しないといけないんですね)
買い物が終われば、そのまま外に出るだけ。
退店前に何かしらのチェックアウト行為があると思っていましたが、本当にそのまま出るだけ。
「JUST GO OUT」(ただ外に出ればいい)というポスターが店舗内外に貼ってありましたが、まさにその通りで拍子抜けしました。
この感覚を分かりやすく説明すると「公然と万引きをしている感じ」(笑)
小市民の私は、店員さんが追いかけて来やしないかとビクビクしながら店を出ましたが(笑)、全く追ってくる気配なし。
商品を取ったり戻したり、できるだけカメラに写らないように商品を取ってみたり、ささやかな実験をしたので、本当に正確な購入履歴が表示されるか心配で、アマゾン本社敷地内の公園でアプリを観続けること約15分。
もしRefundなどを行わなければ、退店後1時間程度で請求が確定したようです。
◆◆◆◆◆ 利用しての感想 ◆◆◆◆◆
巷間では「無人店舗時代の到来!」とセンセーショナルな取り上げられ方をしていますが、実際には出入口での案内に2名ほど、お酒コーナーのIDチェックで1名、商品の補充や店内の案内で2名程度のスタッフがおり、決して「無人店舗」ではありませんでした。
しかし、将来、この形態の認知度が上がれば、出入口の誘導は不要になり、アプリでIDと顔を事前登録できるようにすれば、顔認証による酒の販売も可能になると思いますので、省人化はさほど遠くないと思いました。
むしろ大きなメリットがあるのはお客さんの方。
ランチタイム、福井のような地方都市でもコンビニのレジに行列ができることは珍しくありません。スーパーでも書店でも小売店でも、ボトルネックとなるのはレジ周り。
自動販売機の改良版や、商品が入ったカゴを精算台の上に置くだけで請求額が計算されるシステムの無人店舗も開発されてきていますが、少なからず「精算」という行為と、そのための設備が要る以上、そこがボトルネックとなる可能性は高いです。
その点Amazon Goは商品を手に取って外に出るだけですから、精算のための待ち時間は限りなくゼロです。
今はまだ、Amazon Goを作るより、無人レジを沢山置いた店舗の方がコスト的には安いかも知れず、「Amazon Goほど凝ったことをしなくても無人店舗は作れる」という考え方も確かにあると思います
しかし、Amazonの真の目的が「無人店舗の開発ではない」と仮定した場合、Amazon Goの業態や、今後全米展開するという方向性に、設立後わずか10年あまりで業界を揺るがす大企業となったAmazonの、独創的な思想や戦略を感じます。
ただ、同様な思想や戦略を、アメリカの4倍以上の人口を有する中国で展開しようとしている中国企業も出てきており、ある日突然Amazon 以外のどこかが、一気にAmazonを追い抜いて、データ活用分野の覇権を握る…なんてことも起こり得る時代であることも確かです。
中国の11分の1の、しかも人口減少局面に入っている日本。
今後どのような経済、社会にしていくべきか、国民全員が真剣に話し合わないといけない時代になっていると痛感させられた視察でした。